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一昨年来お世話になっている「JAひたちなか」が作付けしている瓜連町と、かの有名な金砂郷町は隣り合っています。また焼畑の体験蕎麦栽培(産地レポート番外編 焼畑体験記参照)をやっている久慈郡水府村はそのまた奥という位置関係にあるので、水府の畑に行く際には必ず近隣であるこの界隈の畑をチェックしていました。 |
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隣り合っている町ですが、播種時期が10日も違います。8月22日に瓜連の畑はまだ起こしてもいませんでした。
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播種したての頃のひび割れた畑が嘘の様。台風16号の後ですが、このサイズだと関係ないようです。それよりも、瓜連の畑で種が流されなくて良かったと言う感じです。
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9月23日 (播種後、金砂郷町40日程度、瓜連町30日程度経過) |
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金砂郷町 |
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どちらの畑も花盛りです。遅く蒔いた割に瓜連の畑はいい感じで開花していました。
9月7日に来た台風18号の影響は全く無い様子。
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10月7日(播種後、金砂郷町55日程度、瓜連町45日程度経過) |
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金砂郷町 |
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さすがに10日早い金砂郷では実が熟しつつありますが、瓜連では今が満開と言った感じです。やはり例年に比べると背丈が高くなっているようです。
9月29日の台風21号の影響か、金砂郷では全体に風の流れた方向に傾いています。瓜連は一部風が巻いたため絡まった感じです。 |
10月14日(播種後、金砂郷町62日程度、瓜連町52日程度経過) |
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金砂郷町 |
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10月9日に来た台風22号の影響でしょう、大分倒伏しているものが目立ちます。やはり背丈が高いと風、雨に弱くなります。幸にもまだ実の付き初めなので脱粒は免れたようです。 |
10月21日(播種後、金砂郷町70日程度、瓜連町60日程度経過) |
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金砂郷町 |
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この日は、超大型の台風23号が関東圏を通過した日です。どんよりとした雲がそれです。同じ畑でないと観察記録にならないので毎回同じ畑を載せていますが、このほかにも多くの畑が有ります。どれをとっても同じ状況で、今回の雨台風では水没しても仕方が無いでしょう。途中の常磐自動車道から見えた景色は一面湖でした。
この水が2日程度で消えてくれれば、ひどく倒れているわけでもないので刈り取り機(コンバイン)の刃も入るはずです。
10月28日(播種後、金砂郷町77日程度、瓜連町67日程度)
この日は、水府で脱穀があるためやってきました。ちょうど金砂郷の畑でも農家の方が昔ながらの方法で(一輪車を横にし荷台に打ち付けて)脱穀しておられたので話を聞いてみました。
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「このあたりで、個人で栽培している人はもう収穫終わってますよ、最近雨が降ったので脱穀は遅れています。先週の台風の時には刈ってあったから何でもないよ。川の横にある畑(JAで管理と言っていた。)はぺったりと倒れて水に浸かってたよ。」と説明して下さいました。
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10月21日(播種後、金砂郷町70日程度、瓜連町60日程度経過) |
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金砂郷町 |
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金砂郷の畑はやはり一部水に浸かって消えてしまってるところがありました。結構倒伏がきついです。
瓜連は農協の人曰く、金砂郷より土地が高いところにあるからそれほど影響ないよ。と言うだけあって、倒伏は見られましたが土も乾いてきていたし、新しい実がなりつつある状態でこれからと言った感じです。
時期的に瓜連はもうすぐ収穫のはずですが、担当の課長さんが「まだ青いから刈れない」と言っておりました。今のところ11月10日前後ではなかろうかとの話です。今年は播種が遅かったので収穫も遅くなっているようです。 |
11月5日(播種後、金砂郷85日程度、瓜連75日程度)
今日は瓜連で収穫が始まるというので馳せ参じました。「蕎麦は75日」とよく言われますが、図ったかのように播種後75日程度経過しています。
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金砂郷町 |
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いつもの畑(観測地点)もだいぶ色が枯れてきました。金砂郷の畑はかなり倒伏しています。いつごろ刈るんでしょうか?機械の刃が入るか心配です。
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汎用コンバイン |
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この畑で刈り取りに1時間くらい時間を要するそうです。
しかしながら、町全体ではそれほど作付面積も無いため、このペースで3日間あれば収穫は終了できるとのこと。
この畑は防風林のお陰かあまり倒れていません。コンバインの先頭についている切り刃が根元を刈り込んでいるのが分かると思います。
このように地面から15cmくらいのところに刃が入るので、倒伏がきついと刈れない場合もあります。
この瓜連町では旧年策が自然乾燥で調整過多となり水分が低かった為、今年は収穫を終えた蕎麦の実「玄蕎麦」を、乾燥機を使って調整をしてもらう事になっています。 |