北海物産

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北海物産の玄蕎麦は、此処でつくられています。

産地の状況
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第五回産地レポート 米国ワシントン州


平成12年10月1日から10月5日までの行程で、アメリカのワシントン州にあるパスコという町へそば畑を見に行きました。

ワシントン州は北米でもノースダコタ州近辺、カナダのマニトバ州についで大きな産地である。北米では主にマンカンという品種が栽培されており、ここワシントン州でも良質なそばが取れる。


ワシントン州の畑


この地域は他の産地(国内・外を問わず)と栽培方法がかなり違っていて、具体的に説明すると、もともとが砂漠地帯のため畑といえども土というよりは砂地で、年間を通して雨が少ない為(特に夏場に少ない)、灌漑の設備を"そば"に限らずすべての畑に設置し毎日水をやっているのである。

このため畑の形が円形をしているのが上から撮った写真で良くお分かり頂けると思う。


航空写真灌漑施設


しかしながら最近は畑の有効利用を図る為、円ではなく四角い畑でも水を撒ける「コーナーキャッチャー」なる装置が開発され円形の畑も数を減らしているようだ。またこの辺りの標高は600フィート(およそ1,000メーター)で、高原のような季節感があり、砂漠地帯ということも有って昼と夜の寒暖の差が大きく"そば"栽培に適しているようである。

この辺の平均的な畑のサイズは120〜150エーカーだそうで、一般に丸い畑は120エーカー、四角いと150エーカーだそうだ。僕たちが訪れたこの時期はすでに収穫が始まっており、花が咲いている畑は少なかった。収穫は北米なのでご多分に漏れず一度刈り取ったそばをウィンドローといって7日〜10日間程度天日で乾燥させる。これは日本の島立てに似ているところが有る。


ウィンドロー


この後コンバインで収穫してカントリーエレベーター(農協のような団体)に入れて軽く精選を施し調湿したものを製品として出荷する。


受け入れ


今年は例年になく早い霜が降りたため、かなりの畑でダメージ受けた模様である。 この時点でワシントン州での作柄は半作になるだろうと現地では言っていた。

後日、ワシントン州は霜害で半作、中央部(ノースダコタ州近辺、カナダマニトバ 州) は虫による被害が出てやはり半作となるような話になっている。


霜害


10月10日撮影


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