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このやり方は以前からアメリカの農家さんではやっていた収穫方法です。ウインドローをすることによっての違いは、この地の生産環境から端を発するようです。刈り取った玄蕎麦を精選する設備のある所まで1時間から3時間以上かけて移動させる必要があり、ダイレクトコンバインだと玄蕎麦の水分が高いまま移動させていたため蒸れる恐れがあったのですが、畑で17%程度まで水分値を下げる事によってこの心配が無くなったということです。
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Taralga
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Forest Reefs
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Myrtleville
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今回見た畑はSydneyから飛行機で約40分、ブルーマウンテン山麓のBathurstという町の近郊一帯で(標高600m〜1,000m)、それぞれの畑へは車で1時間から1時間半移動しなければなりません。これも一つのリスク分散だそうで、これまでに雹や早霜でやられるケースが頻繁にあったので全滅を回避する為に畑を一枚一枚離したということです。 また、ここの畑の特徴は牧場を利用している為どこもなだらかな丘陵地で、昼夜の寒暖の差も大きく蕎麦の栽培に適した条件が揃っていることです。
すでに収穫を終えた所も含め7ヶ所の畑を案内して頂きました。畑のサイズは大小あり40エーカー〜170エーカーとアメリカに比べると少し小ぶりでした。
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精選工場ではすでに収穫された玄蕎麦が調整を終え、麻の袋に詰められていました。ここで最終製品の検品にも立ち会いましたが、平均水分値が15.8%、実入りも良く、むき実の色も大変青くこの原料ならば「真夏の新蕎麦」と言っても過言ではないと感じました。
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今年は、弊社でも約10年ぶりにオーストラリア産の原料を仕入れることとなりました。早いものはこの5月の連休明けにも横浜に入港します。今回は産地側の意向もあり畑毎のロットで原料を使い分ける約束となっています。
オーストラリア産の蕎麦が日本国内において本当の意味で「夏の新蕎麦」としての地位が築けるよう、そして来年以降の作付け計画の役に立ててもらうために、製粉する立場からも可能なデータ取りを協力していく予定です。
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Special thanks:
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豊田通商(株)東京office 大江 寿樹
豊田通商(株)AUSTRALIA 石山 直良
Bartlett Grain's Bartlett Bryan
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